平成28年12月 法多山での6回目の個展

平成27年 法多山での5回目の個展

 

ごあいさつ(個展会場で配布した作品目録より抜粋)

 

 謹啓 このたびは「石田不空書芸展」にご来駕賜り、誠にありがとう

ございます。

 

 おかげさまで、紅葉の法多山尊永寺で行わせていただく個展は

5回目になります。

 ご住職をはじめご家族・職員の皆様、協力いただいている方々に

大変感謝しております。

   

 本展では新作を含む約20点の作品展示はもちろん、依頼を受けて

揮毫した団旗や商品パッケージ等の展示の他、生徒有志の方たちが

楽しみながら企画してくれた新デザインのTシャツなどオリジナル

グッズや、毎年好評をいただいている干支色紙の販売も行います。

 

 書家は作品を作るのが仕事ですが、一方で非常に臆病で、安易な

作品作りを戒めています。

 ですから新たな作品に取り組む事は相当な覚悟が必要です。

 それは新たな挑戦であり、また新たな苦難の始まりでもあるからです。

 作品作りに取り組む心の準備ができるまでの数週間、言葉の意味や

背景に想いを巡らせイメージをふくらませます。

 いざ取り掛かってからも試行錯誤は続き、疑問が生じ、初心に戻り、

再び筆を執る…どの作品も必ずこの道を通ります。

 

 これからも欲張ることなく一つ一つ丁寧に思いやりをもって仕事に

打ち込み、「力強く、 洗練された現代書」の追求と、更なる書の魅力

発信にまい進してまいります。

 

 是非応援を よろしくお願い申し上げます。

 末筆ながら皆様方のご多幸をお祈りし、書中にてお礼と させて

いただきます。

                                            謹白

 

平成27年12月吉日  石田不空